袋名古屋帯とは

呉服屋も迷う、帯の名前!

袋名古屋について・・・ちょっと疑問を感じたので、調べてみました。

私たちの間で、日頃、「八寸名古屋帯」と呼んでいる、かがるだけの帯を「袋名古屋帯」といいます。かがるとは、端を縫うことを指します。
実は、かがるだけの帯って色々あるのです。
 
代表的な帯は、綴帯。
こちらも「袋名古屋帯」となります。

綴帯が、袋名古屋帯とは、なんとなく、ピンとこないのですが、、、

昭和50年頃、西陣で「九寸名古屋帯(芯を入れて仕立てる帯)」のことを「名古屋帯」と呼ぶようになり、それに対し、「八寸名古屋帯(芯を入れないで仕立てる帯)」では、わかりにくい・・・という理由で、「袋名古屋帯」と名が付きました。


つまり、帯の種類を名前を変える事によって区別したのです。

 

京袋ってなあに???

更に、ややこしいことに「京袋」と名の付く帯もあります。
この名も昭和55年から60年に付いた名前。
これは、仕立て方で、袋帯のように無地の帯地を裏に付けて仕立てる方法をいいます。

帯の仕立て方にも色々名前がついているのですが、後日、改めてご紹介しますね。

この記事を書いた人

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谷 加奈子

丸や呉服店 代表

東京都出身。 大学卒業後、大手メーカーのSEとして就職。 1995年、東京・大田区西蒲田に店を構える1926年創業の「丸や呉服店」の三代目として 家業に入る。2016年、着物をファッションだけではなく、もっと広い意味で伝えたく、「表に立つ人を輝かせる」という想いを載せて一般社団法人「着物道」を設立。
代々受け継がれてきたノウハウを生かして 「自分に似合う着物がわからない・・・」と いう悩みや「キレイに着るコツ」 など、着物 雑誌「七緒」「きものサロン」を始め、新聞や テレビ・ラジオなど多岐にわたって「着物生活」 の専門家として活躍中。