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お嫁入り道具、何を揃えれば良いの?

お嫁入り道具、何を揃えれば良いの?

お客様よりのご依頼・・・お嬢様のお嫁入りとしてのお着物。さて、何を揃えたらよいのでしょう・・・と迷われているご様子。

ご依頼を受けてから、お揃えした黒留袖・色留袖・訪問着・付下げ・喪服。必要と思われる一通りのお着物。お母様がご必要と思われる着物が、毎日揺らいでいきます。

その理由は、嫁いですぐに何を必要とするか・・・

お子様が生まれたら・・・

親戚の結婚式が近い・・・等々、
お考えは色々と頭を巡っているご様子です。

「あちらのお母様はこうおっしゃった」「義理の妹さんのお宮参りでは・・・」「嫁いだ先のお土地柄」色々なことを考慮に入れれば、迷われるのは当然のこと。もちろん、ご予算にも限りがあります。

その中で欠かせないもの・・・お持ちになられたほうがよろしいもの・・・毎日着ることも、お稽古することもない・・・色々なことを考慮すると、お土地柄から「黒留袖」は、ご結婚式に。第一礼装ですから失礼にはあたりません。

お宮参りなどには、「付下げ」でもよいのですが、万が一・・・何かイベント等が合った場合には「訪問着」があれば、全ての事が足ります。
なぜならば、「付下げ」は、重みに欠けてしまうので、どちらかといえば、お茶会向き。そのため、写真写りなど、訪問着よりも少し寂しい感じになります。(付け下げの中には、柄に重みがあって、訪問着のようなものもありますが・・・)
そして「喪服」です。旧家であれば、必需品かと思います。

お嫁入り道具は、嫁ぐ先の環境によっても変わってきます。

また、お召しになる頻度も考慮していただきたいことのひとつ。

迷ったらまずはご相談下さいね!

 

この記事を書いた人

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谷 加奈子

丸や呉服店 代表

東京都出身。 大学卒業後、大手メーカーのSEとして就職。 1995年、東京・大田区西蒲田に店を構える1926年創業の「丸や呉服店」の三代目として 家業に入る。2016年、着物をファッションだけではなく、もっと広い意味で伝えたく、「表に立つ人を輝かせる」という想いを載せて一般社団法人「着物道」を設立。
代々受け継がれてきたノウハウを生かして 「自分に似合う着物がわからない・・・」と いう悩みや「キレイに着るコツ」 など、着物 雑誌「七緒」「きものサロン」を始め、新聞や テレビ・ラジオなど多岐にわたって「着物生活」 の専門家として活躍中。