これからは湯文字生活!

前々から関心があった湯文字・・・
そろそろ、年齢を考え、真剣に女性としての機能を取り戻そうと、湯文字生活を始めることにしました!

湯文字とは

ウィキペディアによると湯文字とは、平安時代、御湯殿(宮中の風呂)に奉仕する女官が活動しやすいように袴の代わりに身に着けていた「湯巻」と呼ばれる白い巻きスカートのような衣服が起源だとか。
平安時代は、あくまで袴の代用、下着と言う認識のものではなかったようです。

この白い腰巻は室町時代ごろに公家の女性の日常着なったといわれています。

「○○もじ」という語は室町頃の女房言葉であり、「かもじ(髢)」、「しゃもじ(杓子)」と同様「ゆもじ(湯巻)」は日常的に慣れ親しんだ道具であったことが分かる。 ワンピース型の衣服である小袖の下に、湯巻を着ると完全に隠れてしまうため、徐々に袴の一種から肌着という意識に代わっていったようです。

江戸時代の湯文字

江戸の湯文字は緋色か白で老女は浅葱色、大阪では遊女が赤で素人は白、三重では黄色が主に用いられていました。

当時の湯文字は、布二枚を並べて長方形に縫った上部に腰ひもを縫いつけて腰に巻いて着用していたとか。 始めは肌襦袢もしくは半襦袢という上半身に付ける腰丈の肌着と対にして使われていましたが、遊郭で着られるようになった長襦袢が流行すると長襦袢の下に着用されるようになりました。 芸者さんは、「湯文字」のことを「ニ布Z(ふたぬの)」と言っていたとか・・・

例外的に、吉原では紐を使わず腰に挟むものを使っていたそうです。

湯文字を付けての着付け

今回、紹介していただいたのは、紐を使わずに挟み込むタイプ・・・ということは吉原のタイプということなのでしょうか・・・

とにもかくにも、湯文字を早速生徒さんにも試していただきました!

Wさんは、足を痛めているとのこと・・・
着付けレッスンのときもどうしても前かがみになってしまっていたのですが、湯文字を付けて着付けたところ・・・まず越が伸び、姿勢がすっと伸びて、着崩れがなくなったのです!

素晴らしい効果・・・湯文字です!
私は、プラス、こちらの胸当てもただ今お試し中!
腰の安定感、帯の安定感がとてもあり、胸の部分もスッキリとなり、着崩れの心配がなくなっています!

湯文字については、色々な方から問合せをいただいておりますので、近日、講習会を開催しようと思っています!

昔の人の知恵は、やはりすごいですね!
洋服の方にもオススメなので・・・改めてご案内させていただきます!

この記事を書いた人

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谷 加奈子

丸や呉服店 代表

東京都出身。 大学卒業後、大手メーカーのSEとして就職。 1995年、東京・大田区西蒲田に店を構える1926年創業の「丸や呉服店」の三代目として 家業に入る。2016年、着物をファッションだけではなく、もっと広い意味で伝えたく、「表に立つ人を輝かせる」という想いを載せて一般社団法人「着物道」を設立。
代々受け継がれてきたノウハウを生かして 「自分に似合う着物がわからない・・・」と いう悩みや「キレイに着るコツ」 など、着物 雑誌「七緒」「きものサロン」を始め、新聞や テレビ・ラジオなど多岐にわたって「着物生活」 の専門家として活躍中。