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夏にむけて、竺仙の江戸小紋

夏でも大活躍な江戸小紋

丸やでは、江戸時代から受け継がれてきた伊勢型紙を使って、昔ながらの染めを守っている竺仙の江戸小紋をご紹介しています。

今回は、夏バージョン。

夏物の江戸小紋を見る機会が少なくなってますが、竺仙では、毎年、夏物も染めています。

染師は、現代の名工・根橋秀治氏。

新宿高田馬場に生まれ、初代から3代まで信州長野で藍染めを専門とし、その後、東京に戻り、秀治氏で5代目となります。

 詳しくは、こちらをご参照下さい。

 

秀治氏の技法は、引き染めになります。
この染め方は、板に貼った生地の上に型紙をのせて、刷毛で糊を置きます。
その後で生地に色を引いていくという方法です。

小紋染めは、「しごき染」技法という、型紙を置いた上から、染料を混ぜた地色糊をヘラで塗りつけるという技法が一般的です。

なぜならば、糊を引く作業と色を染める作業を分ける「引き染め」は、手間が掛かるからなのです。

でも、この手間が、独特な深みと柔らかみのある色を演出することが出来るのです。

 

染め上がった江戸小紋を、一反一反、広げてみると、丁寧に染められていることが、よくわかります。

 

丸やでは、5月末まで、ご覧いただけます。

また、この柄をこの色で染めて欲しいなあ~というお誂えも承っております。

画像でもご紹介できますので、お問い合わせ下さいね。

 

この記事を書いた人

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谷 加奈子

丸や呉服店 代表

東京都出身。 大学卒業後、大手メーカーのSEとして就職。 1995年、東京・大田区西蒲田に店を構える1926年創業の「丸や呉服店」の三代目として 家業に入る。2016年、着物をファッションだけではなく、もっと広い意味で伝えたく、「表に立つ人を輝かせる」という想いを載せて一般社団法人「着物道」を設立。
代々受け継がれてきたノウハウを生かして 「自分に似合う着物がわからない・・・」と いう悩みや「キレイに着るコツ」 など、着物 雑誌「七緒」「きものサロン」を始め、新聞や テレビ・ラジオなど多岐にわたって「着物生活」 の専門家として活躍中。