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大田区シンボル「楠」を染めるプロジェクトVol.1

東京都大田区のシンボルの木の命をいただきます

以前より、植物染めに興味があり、勉強もさせていただいておりましたが、この度、ご縁いただき、大田区のシンボルの木としても親しまれている「楠」を染めるプロジェクトが始まりました。

あまりに当たり前のように日常、目にする「楠」。

大田区のシンボルの木であり、神社やお寺さんの御神木としても有名ですね。

楠は、成長が早く、公害にも強く、樟脳に使われているように防虫剤の原料としても使われていることから厄除けの意味があります。

植物染めは、植物の持つエネルギーを布に移すことによって植物の命をいただくこと。そして、昔の人々は、植物のエネルギーを身に纏うことで、身を守っていたともいわれています。

大田区には、街路樹だけでなく、たくさんの神社やお寺があり、人々を守ってきました。

私たちを守り神である氏神様の鎮座する神社の大切な木を布に染め、身につけていただけたらと思い、このプロジェクトが始まりました。

今回、ご協力いただいたのは大田区・西蒲田にある御園神社、そして地元でお世話になっている常盤不動産の鈴木さんと石井さん。

夏越の大祓の日に、御園神社の楠を切らせていただきました。

この後、京都の京絞り寺田さんの手によって染めていただきます。

秋の発表となりますが、順次ご報告させていただきたいと思っております。

 

この記事を書いた人

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谷 加奈子

丸や呉服店 代表

東京都出身。 大学卒業後、大手メーカーのSEとして就職。 1995年、東京・大田区西蒲田に店を構える1926年創業の「丸や呉服店」の三代目として 家業に入る。2016年、着物をファッションだけではなく、もっと広い意味で伝えたく、「表に立つ人を輝かせる」という想いを載せて一般社団法人「着物道」を設立。
代々受け継がれてきたノウハウを生かして 「自分に似合う着物がわからない・・・」と いう悩みや「キレイに着るコツ」 など、着物 雑誌「七緒」「きものサロン」を始め、新聞や テレビ・ラジオなど多岐にわたって「着物生活」 の専門家として活躍中。