黒留袖の色褪せ直し
お母様の黒留袖を出してみたら・・・
お子様の結婚式に向けて、お母様の黒留袖をお召しになる方が増えております。
長年、タンスに保管されていた黒留袖を点検してみると、黒地の部分が色褪せてしまったり、防虫剤などで変色していたり、汚れを取った形跡なのか、擦れていたりなどのトラブルのご相談が増えております。
今年の秋にまずはLINEにてご相談いただきました黒留袖の色褪せ直しについて。
丸やでは、LINEからお問合せをいただくことが多く、最初は、画像でのやり取りをさせていただいております。その段階では、LINEでの画像だけではわからないことが多く、実際にはご来店いただき、見積もりを取らせていただいております。
今回のご依頼は、黒留袖の一部のスレ直し。
前柄の上の部分と袖の三カ所、スレにより、白くなってしまっておりました。
なぜ、このような現象が起きているのかについては、職人の経験に基づき、お話ししておりますが、かつてお召しになったときに何かの要因で、擦ってしまい、そのまま放置してしまった・・・お手入れに出して綺麗になったが経年により、その部分が白く出てきてしまった・・・等々が考えられます。
その場でお預かりさせていただき、修復に長けている職人により、スレを綺麗に修復し、お手入れも併せて、跡形もなく綺麗に蘇らさせていただきました。
どの着物も同様に必ず治せるとは言い切れませんが、生地が弱っていなければ、大抵のものは綺麗にお直しすることができます。
ただ、この修復は、時間をかけて作業をいたしますので、日取りが決まった時点で、早めにタンスを開け、ご確認いただければと思います。
着物でお困り場合は、いつでもLINE公式ページからお問合せください。