【創業100周年記念展】川島織物

川島織物とは・・・

「創造と伝承の織りなす美」

川島織物は、天保14年(1843年)、初代川島甚兵衞が京都で創業した日本を代表する美術織物メーカーです。創業以来、織物を通じて美の追求と創造を続け、国内初の宮内省御用達をはじめ、数々の万国博覧会への出品や受賞を果たし、伝統と革新を両立させた先駆的な存在として発展してきました。

 

「川島織物の特徴」

川島織物の織物は、伝統的な手織り技術と最先端の機械織り技術を融合させることで、卓越した技術力と秀逸なデザイン力を実現しています。デザインから製織、撚糸、染色までの工程を自社工場内で一貫して行い、妥協を許さない姿勢が川島織物の伝統として受け継がれています。

特に、西陣織の最高峰の技術を駆使した帯は、選び抜かれた絹糸による優美な色彩と緻密な意匠、そして締め心地の良さで、多くの着物愛好者を魅了しています。
また、宮殿や迎賓館、ラグジュアリーホテルにも採用されるカーテンや敷物は、ジャカード織を多用し、素材の質感や奥行きにこだわり抜かれた芸術品といえる逸品です。

川島織物は、伝統技術を受け継ぎながら、現代の量産技術を巧みに融合させ、新たな表現に挑戦し続けることで、光との調和が生み出す美しさとともに、暮らしに芸術性と豊かさを届けています。

この機会に、時代を超えて愛される織物を創造し続けるその魅力に、触れていただけたら幸いです。

この記事を書いた人

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谷 加奈子

丸や呉服店 代表

東京都出身。 大学卒業後、大手メーカーのSEとして就職。 1995年、東京・大田区西蒲田に店を構える1926年創業の「丸や呉服店」の三代目として 家業に入る。2016年、着物をファッションだけではなく、もっと広い意味で伝えたく、「表に立つ人を輝かせる」という想いを載せて一般社団法人「着物道」を設立。
代々受け継がれてきたノウハウを生かして 「自分に似合う着物がわからない・・・」と いう悩みや「キレイに着るコツ」 など、着物 雑誌「七緒」「きものサロン」を始め、新聞や テレビ・ラジオなど多岐にわたって「着物生活」 の専門家として活躍中。