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【創業100周年記念展】タマオズコレクション

染めの高孝とは・・・

【青木玉緒氏による特別な作品について】

「私は着物が大好きです。着物の袖を通す時、日本人である自分に感謝してしまいます。」この言葉に込められた想いは、青木玉緒氏の作品づくりの原点でもあります。

五代目中村雀右衛門夫人であり、和装文化への深い造詣を持つ玉緒氏は、日々の生活の中で着物と向き合う中で、着物が日本人の民族性から生まれた「宝物」であると確信されました。反物が完成するまでには、数多くの職人たちの手が加わり、日本の四季の彩りや繊細な技法、そして根気の結晶として、美しい布が作り上げられます。その過程に感銘を受けた玉緒氏は、「時代の波に押されつつあるこの工芸品を、何か形にして残せないか」との想いから創作活動を始められました。

「タマオズコレクション」では、着物という枠にとらわれず、形状を変えながらも日本の伝統布の魅力を多くの方々に届けることを目指しています。その作品は単なる装飾品にとどまらず、布が持つ物語や職人の技術、日本文化の深さを改めて感じさせてくれるものばかりです。

このたび、100周年を迎えるにあたり、玉緒氏による特別な作品をご紹介できることを心より光栄に思います。夫である中村雀右衛門丈を支えつつ、和文化の発信に努めてきた玉緒氏の想いが詰まった逸品を、お手に取ってご堪能いただけたら幸いです。


新作は、当日にご覧いただけます。

この記事を書いた人

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谷 加奈子

丸や呉服店 代表

東京都出身。 大学卒業後、大手メーカーのSEとして就職。 1995年、東京・大田区西蒲田に店を構える1926年創業の「丸や呉服店」の三代目として 家業に入る。2016年、着物をファッションだけではなく、もっと広い意味で伝えたく、「表に立つ人を輝かせる」という想いを載せて一般社団法人「着物道」を設立。
代々受け継がれてきたノウハウを生かして 「自分に似合う着物がわからない・・・」と いう悩みや「キレイに着るコツ」 など、着物 雑誌「七緒」「きものサロン」を始め、新聞や テレビ・ラジオなど多岐にわたって「着物生活」 の専門家として活躍中。